【moon】優しく不思議なアンチRPGゲーム【ネタバレなしレビュー・感想】

ゲーム

20年以上前に発売された『moon』というゲーム。

生産終了後も口コミで「名作」と広まっていった伝説的ゲームです。そんな『moon』がNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)で再販され、遊べるようになりました!!!

今回は、まだゲームを未プレイの人に向けて、

  • 「『moon』とは一体どんなゲームで、何がそんなに魅力なのか?」
  • 「(実はなかなか人を選ぶゲームなのですが、)どんな部分が人を選ぶのか?」

紹介していきたいと思います。

実際にプレイした個人的な感想もおりまぜながら、ネタバレなしで語っていきますよ~。

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『moon』ってどんなゲーム?簡単なあらすじ

「もう、勇者しない」がキャッチコピーの、アンチRPG的ゲームです。

導入部のあらすじ サクッとチェック 


ある晩ひとりの少年がRPGゲーム『FAKE MOON』をプレイしていると、突然テレビに吸い込まれ、ゲームの世界の中に落ちてしまいます

冒頭でプレイしていた『FAKE MOON』の世界では、勇者が各モンスターを倒し、街のタンスから武器を手に入れ、ドラゴンを倒すことでゲームクリアのはず…でした。

ですが、実際にゲームの世界『ムーンワールド』に落ちて世界を眺めてみると、勇者は全くありがたがられていない迷惑な存在。罪のないモンスター(アニマル)を殺しまくっていた事がわかります

表面的だと思っていたゲームの世界を探検するうちに、本当はそれぞれのキャラクターが悩みや趣味などをもっている個性豊かな面々であるとわかっていきます‥。

『moon』というゲームは、そんなふうに勇者がひっかき回したゲームの世界を探検して、「殺されたアニマルたちを救い」、「キャラクターたちの人生をのぞき見る」ことで少年が成長していくゲームだと私は思います。

『moon』の特徴と面白さ 

成長の証は『ラブ』

少年の成長方法は、戦いによる経験値ではなく『ラブ』をためることです。

勇者に殺されたアニマルの魂を救い、キャラクターを手助けすることで『ラブ』がたまっていきます。愛情深くなった分だけ多くの時間歩き回れるようになり、探検できる範囲が広がります。

「それもラブ…これもラブ…」ゲーム内で繰り返される印象的な言葉です。

言葉のとおり、ゲーム内にはたくさんのラブが散らばっていて、優しい世界が広がっています。

住民が曜日や時間帯ごとに行動を変える

ゲームの世界には曜日や昼夜の概念があり、特定のタイミングだけ住民の行動が変化します。

このおかげで、「本当に住民はゲームの中で生活しているんだな」と感じることができます。
ある日は飲みに行き、ある日ある場所でこっそり秘密の〇〇をしています。
場合によっては手助けしたり、ただ経過を見守ったりします。

ひとつひとつのエピソードがなんとなく味わい深くて、いろいろな人生をのぞき見ている感じになります。

それぞれがとても個性的で癖のあるキャラクターたちで、微笑ましいです。

単純に手助けをするだけじゃなく、各キャラクターの「野望」や「悲しい事実」を見届けるだけでもラブがたまるのが、ゲームの味わい深い所だと思います。

人間の世界でも、介入せず、ただそばにいて見守ることが大切な時があったりしますよね。

「人生そういうこともあるよな」とちょっと大人になり、優しくなれる体験がつまっています

ヒントが世界のあちこちに散りばめられている

かんたんに集まるラブもありますが、「こんな事で!?」と驚くようなラブもあります。

単純な謎解きというよりは、世界にちらばるヒントを集め組み合わせて、試行錯誤するイメージです。

会話のたった1フレーズや、謎の行動別の場所で拾ったアイテム意味深な石版などなど‥。

世界のあちらこちらに、ラブを深めるためのイベントが隠されています

頭を悩ませて試行錯誤して、うまくハマったときは本当に嬉しいです。

  • このアイテムを人に見せてみよう…
  • 別の時間帯にまた来てみよう…
  • 別の人に話を聞きにいこう…
  • 少し尾行して様子をみてみよう…

まずは行動あるのみです!

絵本のような世界観(かわいく少しダーク)

粘土のような造形のキャラクターと世界観が、温かみがあり、かわいらしいです。

キャラクターたちは、moon語といわれる、どこの言語ともつかない不思議な言語をしゃべります。もちろん全て字幕付きで理解可能です。
キャラクターごとに違う声色で「もにゃもにゃ」と何かをしゃべっている様子は、異国を探検している気分を盛り上げてくれます。

かわいいだけでなく、すこし不気味で陰のあるキャラクターもいます。棒人間のようなキャラ、マッドサイエンティストのようなキャラや、教祖様のようなキャラ…。カオスです。笑

児童文学『モモ』にでてくるような灰色のサラリーマン風キャラもでてきて、何かと風刺がきいています

最後までプレイして、エンディングを見届けてほしい

結末はネタバレ厳禁です。

最後までプレイすることで、名作といわれる理由の一つがわかるようになっています。

詳しくは言えないのですが、メタ的な話伏線が回収される話好きな人におすすめできます。

当時プレイした時、私はゲームを終わらせるのが悲しく、勇気がでずに最後までプレイできませんでした。(もったいない‥!)

その後ネタバレを確認し、最後までやらなかった自分を悔やみました

途中で離脱しても、作品のテーマや空気感が独特で強く心に残ったので、最後までやることで、より印象的なゲームになると思います。

人を選ぶゲームである理由「とにかく不親切」

昔のゲームということもあり、とにかく不親切です!笑

昔のゲームであるということを前提に、操作性の悪さには目をつむる必要があります。序盤は特に、スローペースなゲーム展開にイライラする可能性が高いです。

ただ人間は適応能力も高いはずなので、1〜2時間もプレイすればスローなテンポに慣れてくると思います。

慣れるまでに心が折れそうな不親切ポイントをまとめておきます

ストーリーが詰みやすい

道筋を示してくれないので、何をすればストーリーが進むのか分かりにくく、詰みやすいです。
糸口がみつからないと、ローラー作戦でいろいろと試していく必要があり、心が折れます。

移動に時間がかかりすぎ、ゲームオーバーになりやすい

とにかく移動がゆっくりで時間がかかりますほとんどワープ機能もありません

そのため、あと少しのところで体力(ラブ)がなくなり、セーブができないことが多々あります。容赦なく前のセーブデータからやり直しになるので、何度も同じ行動を繰り返す羽目になったりします。

序盤ではセーブポイントまであと1歩で体力が尽き、ゲームオーバーに…。とても悲しい気持ちになりました。

必要な会話や情報が自動記録されない

最近のゲームでは、重要なコメントやヒントは記録され常に見直せますが、moonでは記録されません。
なので、「ここは重要かな?」と思うポイントはその都度自分でメモしておく必要があります

判定が厳しい

殺されたアニマルを救うためには、魂をキャッチして捕まえる必要があります。キャッチのタイミングが難しく、一瞬でもタイミングを逃すと失敗します。
失敗すると、次の魂の出現まで何もせず待つことになり、失敗が続くと若干心が折れます。

なかなか多くの不便ポイントが集まりました。
良くも悪くも、腰を据えて、じっくりとプレイする性質のゲームなんですよね…。

終わりに…

操作性に関する残念ポイントが続きましたが、それでもmoonというゲームを体験してみる価値は十二分にあると思います。

少しでも興味がわいた人は、ぜひ不便さも込みでゲームの空気感を楽しんでみてほしいです。

\moonに興味をもった方は、UNDERTALE(アンダーテール)というゲームもハマると思います/

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